カナダの賃金、働き方って?
カナダの賃金と物価について
まず必ず最低賃金は確認しましょう。
カナダの最低賃金(2025年8月現在)
州によって異なりますが、目安は以下の通りです。
- BC州: $17.85
- 他の州: $15〜$19程度
カナダの最低賃金はこちら、Google検索です。

くそ、俺なんて計算したら6ドルだったぞ
一見、良さそうに見えますが、物価がとんでもないです。
ルームシェアの個室でも今は1000ドル以上、自分でワンルームアパートを借りようものなら2000ドル近くです。

いや、多分2000ドルは超えるわ
※ 2025年8月16日 1カナダドル 1 カナダドル 106.42 円
外食のハンバーガー、みんな大好きWendy’sのコンボで大体12ドルから14ドル。
ほぼほぼ、最低賃金を持っていかれます!

特に、バーガーはデカくないからね?
大きいのはジュースだけだからね?
ここまでで、賃金についての希望は絶たれました。
カナダの労働基準法
労働基準法と働き方
カナダではローカルであればローカルであるほど、カナディアンが運営していればしているほど、労働者に優しいです。
【カナダの労働時間と残業に関するルール】
カナダでは、法律で労働者の権利が守られています。主なルールは以下の通りです。
- 標準労働時間
- 1日8時間、週40時間
- 残業(Overtime)
- 1日8時間、または週40時間を超えて働いた場合、割増賃金が支払われます。
- 割増賃金の支払い基準
- 1日8時間を超える場合:通常賃金の1.5倍
- 1日12時間を超える場合:通常賃金の2倍
- 週40時間を超える場合:通常賃金の1.5倍
- 休憩時間(Breaks)
- 5時間ごとに、最低30分の休憩(無給)が義務付けられています。
- 休息時間(Rest Periods)
- シフトの間には、最低8時間の休息が必要です。
※ 外国人労働者でも認められている基本的人権です
その他
- 留学生の就労時間:カナダの留学生は、就学期間中は週20時間まで、休暇期間中はフルタイムで働くことが許可されていました。しかし、2024年秋から、就学期間中の就労時間が週24時間に増える予定です。
- ワーキングホリデー:ワーキングホリデービザで滞在している場合は、就労時間に制限はありません。
注意点
- 上記は一般的なルールであり、雇用契約や労働組合の協定によって異なる場合があります。
- 残業代の支払いは雇用主の義務です。
- 労働時間に関する詳細は、各州の労働基準局に確認してください。

これは、必ず覚えておいてください。
自分の権利を必ず守ってください。

悲しいけど、同じ日本人だろうが、何人だろうが
外国人が経営している事業は、これらが守られていない事が多いです。

しかし、僕は相当虐げられてたなぁ
まあ、いいか
※ このルールは、必ず覚えておいてください。自分の権利を守るためにも、安易に諦めないことが大切です。
これらが守られていない場合には、必ず各州の労働基準局に確認してください
実際の同僚たち
外国人同僚達(自分の立場が外国人なわけですが)は、良くも悪くも全く干渉をしてきません。
おそらく、ほとんどの日本人が、働きやすいと感じると思います。
時間が来たら、スパッと終わる、残ろうとするも帰らされる。相手も、時間が来る前に、スパッと終わって帰る。
そんな世界です。
是非、ローカルのお店、ちょっと大きな会社などに挑戦してみてください!
職探し、レジュメってなに?
求職とその方法
今の時代ではなんでもネットで検索できると思います。Indeedはもちろん、LinkedInもあるでしょう。日本のコミュニティの掲示板もあると思いますが、それは最終手段としてとにかく!
レジュメを作って適当に働きたいお店や、事業所に配りまくってください。
昨今の、失業率からほとんどが無視されると思います。
それは普通のことなので、気にしないでください。気にする時間が無駄です

僕は、知り合いのコネでローカルのオーガニックサンドイッチのお店で働いたこともあるケド…
すぐに、もう来なくていいよって言われたね!

私の場合には未経験でも、ネイルテクニシャンとして雇ってくれました。
もちろん、研修は受ける必要はありましたが
特にレジュメには年齢も顔の写真も載せません。自分がどんな人か、学歴、職歴、連絡先を書いたようなものです。人物像は盛り盛りで大丈夫だと思います。
(雇われたら盛った分は責任持って頑張りましょう

妻のように、先につながる事もあるけど
基本的に期待し過ぎないで、ゆるーくやった方が自分の身(精神)のためです
カナダで働く前に知っておいてほしい、僕からの3つのアドバイス
リアルな賃金や基準、そして自分を守る方法を知っておくことは、海外で働く上での最低限の準備です。あなたが挑戦するなら、少しでも役に立てば嬉しいです。
現地の労働基準は知るだけで強い盾になる
- 知らないと無理な要求もされがち。でも、基準を知っておけば自分を守る武器になります。
数字だけで理想を描かない
- 最低賃金が数字上良くても、家賃や物価を見れば現実とのギャップは大きい。生活設計には多角的な視点を。
- 数字の理想はあくまで、頭の中の想像です。理想は理想として心に留めておきましょう。
声を上げることで、環境を変えられる
- 働いている間におかしいと感じたことは、国や州の労働基準局に相談すれば対応してくれます。実際に未払いの時間外労働や、割増賃金を雇用主に直談判をして支払いを受けるのに成功した人を知っています。諦めず、自分の権利を守っていきましょう。
まとめ
正直に言うと、カナダでの働き方にある一定の理想を期待していた自分がいました。でも、現実はその期待に容赦なくぶつかってきました。最低賃金は高く聞こえても、家賃や食費はそれを上回り、月末には財布の中身が限界に近づいていきます。
労働基準法で守られているはずなのに、ローカルでもない雇用環境ではその“守られ感”は感じられないことが多かった。
それでも、この経験を通じて僕が学んだのは――
- 「自分の権利を知り、守る姿勢が大きな力になる」ということ。
- 「物価や数字だけに惑わされず、自分の生活全体で物事を組み立てる視点の大切さ」。
- そして何より、「苦しい環境でも自分を見失わず、“どう生きたいか”を軸に生きる強さ」。
この経験は、ただの苦労話ではありません。現地での働き方を深く知り、自分の価値観を見直す機会でした。そして、そもそも”守られ感”なんぞこの世に存在しません!
もし、これから海外で働こうとしているあなたがいるのなら――
どうか「目に見える数字」だけで判断しないでほしい。そして、自分の声も大事にしてほしい。自分の意思で選べる未来を、あなたには歩んでほしいと思っています。
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