魚を捌くことは、単なる料理スキルじゃない
魚を丸ごと捌く、と聞くと多くの人が「難しそう」「怖い」「手が血まみれになりそう」と思うはずです。

ちょっと…怖い感じはするよね
実際、僕も最初はそうでした。
でも、実際に挑戦してみると、魚を捌けることは単なる料理スキル以上の価値がありました。それは「食への自立」や「災害への備え」にもつながる、生きる力だったのです。
実際にサーモンを捌く動画
体験談
日本食レストランで身につけた「捌く」スキル
カナダに移住後、日本食レストランで働くようになり、店で魚の捌き方を覚えました。ついでにチキンの捌き方も習得し、スーパーでも丸ごと購入してお得に調理をする事ができるようになりました。
自分で捌けるようになってからは、食材を余すことなく使い切る満足感と、ロスを減らしてエコの実感を得られるようになりました。
最初は失敗の連続。包丁が骨に当たってうまく進まない、身がぐちゃぐちゃになる…。でも回数を重ねるうちに、段々と「手が覚える」感覚が出てきました。

回数を重ねて、骨がどこにどのように入ってるかを知るのは時間がかかるけど、感覚でわかってくると思います。
僕が魚を捌くようになったきっかけの話
魚を捌くための基本ステップ
最低限これだけ押さえればOK
もし「やってみたい」と思った方のために、最低限これだけ押さえれば大丈夫、という流れをまとめます。
必要な道具
- 包丁(百均の包丁で十分です)
- まな板(滑り止め付きだと安心ですが、普通のでも十分です)
- キッチンペーパー(血や水分を拭き取る用、綺麗なサラシでも大丈夫です)
※ 出刃包丁があればいいですが、魚によるので今回はどこの家庭にでもある三徳包丁と仮定します。
基本の流れ(ほとんどの魚共通)
- 魚の滑りを綺麗に洗う: この際に鱗を落とします。
- 頭を落とす: エラの幕から包丁を入れて、口の下(のどの部分)を切り、頭を落とします。
- 内臓を取る: 腹を開いてワタを出し、水で洗います。(腹膜、背骨が確認できるので、血合の部分は水で綺麗に洗います)
- 三枚おろし: 背骨に沿って身を左右に切り分けます。
- 腹骨を取る: 人間で言うと肋骨部分を腹膜と一緒に取ります。(三枚おろしでは骨を下に包丁を滑らせますが、腹骨は逆で、骨を上に包丁を滑らせるので手を切らないように注意が必要です。)
- 骨を抜く: 骨抜きで中骨を丁寧に取り除きます。
成功のポイント
- 包丁は「押す」より「引く」ように使うと切り口が綺麗です。
- 作業中はキッチンペーパーでこまめに水分を拭く事が大切です。(まな板、包丁、周辺)
- 骨の上、または下に包丁を当てて滑らせる。骨から身を剥がすイメージで捌くと成功しやすいです。
節約、安心感、食材への理解…魚を捌く価値とは?
ただ魚を食べやすくするだけでなく、捌けるようになるといろんなメリットがあります。
- 節約: 切り身を買うより安く、しかも美味しい部位を自由に使えます。
- 安心感: 災害時や物流が止まった時でも、自分で調理できます。
- 食材への理解: 身の付き方や骨の構造を知ると、料理がもっと楽しくなると思います。
これは「自分で食をコントロールできる」という、ちょっとした自給自足の第一歩なんです。
魚を捌くことで得た3つの気づき
魚を捌く技術を習得することで、食材を無駄なく使い切る満足感や、食材への理解が深まりました。また、災害時や物流が止まった時でも、自分で調理できる安心感を得ることができました。これは「自分で食をコントロールできる」という、ちょっとした自給自足の第一歩だと感じています。今回のポイントを3つにまとめました。
自給自足への第一歩としての価値
- 魚を捌く技術は、単なる料理スキルにとどまらず、食材の管理や保存、さらには災害時の備えとしても重要なスキルであることを実感しました。
失敗から学ぶことの重要性
- 最初は包丁が骨に当たってうまく進まない、身がぐちゃぐちゃになるなどの失敗が続きましたが、回数を重ねるうちに「手が覚える」感覚が出てきました。
道具の選定と手入れの重要性
- 包丁やまな板などの基本的な道具を適切に選び、手入れをすることで、作業がスムーズに進み、仕上がりも美しくなりました。
まとめ
魚を捌くことは「慣れ」で解決できるスキル
魚を捌くことは、難しいように見えて実は「慣れ」で解決できるスキルです。僕も最初は失敗ばかりでしたが、今では「料理の幅が広がる」「安心につながる」と感じています。
今日からできる一歩
- スーパーで一尾の魚を買ってみる
- この手順を参考に、まずは小さめのサバやアジで練習してみる
自分の手で食を整える力は、想像以上に心強いものです。もし挑戦してみたら、ぜひ体験をシェアしてください!
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