クライミングが僕の人生を変えた理由
介護職時代の退屈な日常
クライミングとの出会いは、介護職として働いていた時のことです。
毎日仕事が終われば酒を飲んで、テレビを見たり、ゲームをしたり、と同じことの繰り返し。

いやー、今日も疲れたなー
酒でも飲んで、ゲームでもすっか!

おま… この時、せいぜい20代半ばだろうに…
くだらないとは、言い過ぎな気もしますが、一定のルーティンにハマり、「抜け出さなきゃな」と心のどこかで思っていました。

ちゃんと、そう思ってたのか。よかった。
そんな時、利用者さんとの活動の一環で、新聞を読んでいた時に当時流行り始めていた「ボルダリング」の記事が目に留まりました。そこから地元にクライミングウォールがあることを思い出し、以前から気になっていたものの、どう始めていいか分からず踏み出せずにいたことが頭によぎりました。

後悔しないように生きなさい
利用者さんの言葉と同時にその思いが蘇り、僕は「後悔しないように」と、隣町のボルダリングジムに通い始めました。隣町には教習所もあるからと、ついでにバイクの免許も取得することにしました。

よし
酒飲んで時間無駄にするより、他のことすっぞ!!
※資格取得の勉強、キャリアアップの為に資格の勉強を二つ並行していましたが、結果が出ずに結局諦めています。
30手前で知った、行動することの楽しさ
同時進行で進めた、バイクの免許については無事に取得できました。しかしながら、クライミング用品は、高額なためにバイクを買うまでには至らず、僕はクライミングに没頭するようになりました。

中免取ったけど、バイクは高いし…
今じゃなくていいや。免許は無くならないし…
ボルダリングの方は、最初の4ヶ月はほぼ週7日で登り続け(一回500円)、級や段、難しさのグレードは一体何を基準にしているのかわからずに、登れない悔しさと、それを乗り越える楽しさに夢中でした。

なんで、みんなあんなスイスイ登れるんだ?
傾斜になると、全然腰浮かないんだけど…
なぜそこまで熱中したのかというと、どうしても登りたい強傾斜の4級課題があり、それが達成できるまで休みなく通い続けたからです。

よっし!
登れた!ちょっとキモいけど、動画も撮ったった!
そうこうしているうちに、クライミングを通じて様々な人と関わるようになり、親切なおじさんから同年代の強いクライマーまで、交友関係が広がっていきました。この時、僕は初めて、何か行動することで「刺激や知見が広がる」ことを知りました。

この時の貴様は知らないけど、生き生き楽しんでたんだな
クライミングが僕をカナダへ導いた
その繋がりの中で、海外でクライミングをしながら生活している人がいると知り、僕は「人生は一度きり、できる限りの無茶なチャレンジをしたい」と強く思うようになりました。

何でかわからないけど、一生に一度くらい海外を拠点に過ごしてみたいな。
このまま同じ過ごし方しても、ただ年取って、お金も時間も余裕できそうもないしな。しかも、外国人の方がアウトドアしてるっぽいし、外国の方がクライミング楽しんじゃね?

すごい安直ね
子供の頃と変わってないのね
そして30歳を目前に、クライミングと永住権の取得という自分自身に「箔をつける」という短絡的な理由で、ワーキングホリデー制度を利用して日本を飛び出し、カナダへと向かいました。
もちろん、英語は1ミリも話せません。
住む場所も仕事も、すべてその人からの情報に頼った「丸投げ」のスタートでした。

飛行機も一人で乗ったことないけど、行けるべ!
あれ?携帯…電波ってどうだっけ。まあいいか!!
カナダでの半年間はクライミングを楽しみましたが、何もないとある日のジムで足首を捻挫し、2−3ヶ月クライミングができなくなってしまいました。そして、このままでは「勿体無い!」と本格的に無謀な挑戦である、永住権取得のためにカナダに残ることを決めた僕は、そこから1日14時間にも及ぶ過酷な労働へと身を投じていくことになったのです。

よく、現地辿り着いて仕事にありつけたな
もはや強運だぞ。それは
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クライミングが教えてくれた人生の教訓3選
ここで、僕がクライミングから学んだことを3つにまとめます。
これから何かに挑戦しようとしている人にとって、ヒントになれば嬉しいです。
行動する力が自分を変える
- 頭で考えるより、まずは一歩踏み出すこと。行動の中にしか答えはありません。
- 行動を続けることにより、自己肯定感に繋がります。
人との出会いが未来を広げる
- 仲間との関わりが、自分を思いがけない場所へ導いてくれます。人との縁を大切にすること。
- 仲間意識や、人を大切にする心は伝わり自分に戻ってきます。
挑戦の先に、自分らしい未来がある
- 無茶に思える挑戦も、やってみれば新しい景色が見えてきます。後悔しないための一歩は、今しか踏み出せません。
- 一般的な「失敗」とは、「一般的」というみんなの概念の呪いです。あなたの人生はあなたのものです。あなたらしい素晴らしい人生を描いてください。
まとめ
クライミングは単なる趣味ではなく、僕の人生の転機でした。
「ただ登る」という行為が、自分の心を解放し、未来を選び取る勇気をくれました。
あなたにも、そんな「壁」があるかもしれません。
もし迷っているなら、思い切って登ってみてください。何も難しい事は考えずに突っ込んでください。そこから人生が変わることもあると思います。



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