介護職7年の僕が感じた、社会の不条理
事の発端、壮大な勘違い
僕は、3世帯家族の育ち。
幼い頃から祖父母の生活を見て、壮大な勘違いをしていました。

こんな人たちの世話してお金もらえる仕事あるのか?
世間知らずの僕は、これがゆるい生き方だと勘違いし、高校卒業後、介護の道に進むことを決めました。
もちろん、その頃の僕には「低賃金」「重労働」という概念すらありませんでした。

長期的なビジョンなんか見えないよなぁ
そういった視点を見せてくれる存在ってなかなか出会えないもんだよな
理想を打ち砕かれた、初めての実習
親元を離れ、介護の専門学校に入学。

よっしゃ、これから頑張るぞ!
これから色々な経験ができると粋がっていた僕を待っていたのは、社会の厳しさでした。
まずは初めての実習にて、僕は頭ごなしに怒鳴られ、感情のままに叱りつけられました。

え、そんな言う?
ただ質問しただけで?
え、なにこれ
他の職員からは「大丈夫?」と声をかけられても、結局は簡単な雑用を押し付けられ、ゴミのように扱われる日々。

どうしてなンだよ…
実習費まで払っているのに、なぜ不当な扱いを受けなきゃならん?
僕の心は、理想とはかけ離れた介護現場の陰湿な現実に打ち砕かれました。

”やり場のないストレス”が、渦巻いている感じね
どの業種でもありそうな事だけど…、あってはいけないよね。
「利用者に寄り添え」と言いながら、見えない壁に阻まれた7年間
地元の社会福祉法人に就職した僕は、再び社会の不条理と向き合うことになりました。

なんとか無事卒業できたぜ
ま、ゆるく仕事して生きて行っか
しかし、法人幹部や運営組に現場上がりの人間はほとんどおらず、「利用者に寄り添え」と口では言いながら、現場の意見は全く通りません。
僕が一番嫌いな「仕方なくやる社会のルール」ばかりが優先されていました。

寄り添えって言いながら、会議で人員削るなよな
個別レクもなんもできねぇじゃねぇか
現場を2年、相談員を5年務める中で、この違和感はさらに強くなりました。
- 誰もやりたがらない書類の作成。
- 自分の時間と労力を消費しても、ほとんど意味をなさない行政とのやり取り。
どれだけ利用者に寄り添っても、結局は別れが訪れる。言葉は悪いですが、僕の努力は、何も得られない空虚なものに感じてしまいました。

指定更新の書類…
聞いても誰も詳しく教えてくれないのな…
とりあえず調べて作ったけど、大丈夫かこの会社…

しっかりとしたメンターが欠如しているのも、現代社会の課題だよね
僕の人生を変えた、たった一つの言葉
そんな社会人生活の中で、僕が最も大切にしている言葉があります。
それは、多くの利用者の方々から口を揃えて言われた、

後悔しないように生きなさい
という言葉です。
この言葉が、腐りかけた僕の心を何度も救ってくれました。

うっす!! ありがとねぇ
オレ、やりたいことするわぁ
この言葉があったからこそ、僕はその後の人生で「後悔しない」ための行動を起こし、今ここにいます。

(こいつ、ここで道外し始めたか…)
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