T480を買ったので、Archの準備
はじめに
中古のThinkPad T480をリファービッシュ品で購入した。Windows 11 Proが入っているらしいので、届いたらArch Linuxとデュアルブートにしようと思っている。
まだ届いていないので、先にブータブルUSBだけ作っておくことにした。BalenaEtcherとか使わなくてもmacOS標準のddコマンドだけで全部できたので、その流れをまとめます。
環境
- ホストマシン: MacBook Air M2
- ターミナル: WezTerm
- USB: 64GB(kingston の安い物)
- インストール先: Lenovo ThinkPad T480(まだ届いていない)
Step 1: ISOをダウンロードする
どのファイルか
Arch LinuxのISOは1種類だけ。
archlinux-YYYY.MM.DD-x86_64.iso
x86_64はIntel/AMD用。M2 Mac用ではなく、インストール先のT480用であることに注意。
ミラーサーバーはどれを選ぶか
公式ページ(https://archlinux.org/download/)を開いて、居住地に近いミラーを選ぶ。
日本在住であればftp.jaist.ac.jpなどが速い。
日付付きと archlinux-x86_64.iso の違いは?
ディレクトリを開くと2種類ある。
| ファイル名 | 説明 |
|---|---|
archlinux-2026.04.01-x86_64.iso | 実体ファイル |
archlinux-x86_64.iso | 最新版へのシンボリックリンク |
中身は同じだけど、日付付きを選ぶのが安全。ダウンロード中にミラーが更新されても日付付きならファイルが変わらない。
Step 2: USBのデバイス番号を確認する
diskutil list
/dev/disk4 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *62.0 GB disk4
1: Windows_FAT_32 NO NAME 62.0 GB disk4s1
external, physical→ 外付けドライブ ✅- 64GBのUSBが62GBと表示されるのは正常
この場合USBは /dev/disk4。
Step 3: アンマウントする
diskutil unmountDisk /dev/disk4
Unmount of all volumes on disk4 was successful
Step 4: ddで書き込む
dd とは?
Data Duplicatorの略。ファイルやデバイスをビット単位でそのままコピーするUnix伝統のコマンド。
cp | dd | |
|---|---|---|
| コピー方法 | ファイルとして | ビット単位でそのまま |
| 用途 | 通常のファイルコピー | ディスクイメージの書き込みなど |
| FS意識 | する | しない |
ISOをUSBに「ファイルとして置く」のではなく、ディスクイメージとして焼き付けるからこそブータブルになる。追加ソフト不要。
コマンド
sudo dd if=/Users/$(whoami)/Downloads/archlinux-2026.04.01-x86_64.iso \
of=/dev/rdisk4 \
bs=1m \
status=progress
| オプション | 意味 |
|---|---|
if= | input file(読み込み元のISO) |
of= | output file(書き込み先のUSB) |
bs=1m | 1MBずつまとめて書き込む(速度向上) |
status=progress | 進捗を表示する |
disk4 ではなく rdisk4(頭にrをつける)にすると書き込みが数倍速くなる。
詰まったところ
~/Downloads/... で「No such file or directory」と出た
~ の展開がうまくいかなかった。/Users/$(whoami)/ に書き直したら通った。しかし、普通の人は自分のユーザー名など知っているだろうし、環境に合わせて行ってください。特によくわからない僕のような人は、参考にしてください。
sudo dd if=/Users/$(whoami)/Downloads/archlinux-2026.04.01-x86_64.iso \
of=/dev/rdisk4 bs=1m status=progress
「接続したディスクは読み取れないディスクでした」とMacのダイアログが出た
正常。ddがLinux用にフォーマットを書き換えたのでMacが読めなくなっただけ。「無視」をクリックする。「初期化」は絶対に押さないこと(書き込みが台無しになる)。
完了時の出力
1536851968 bytes transferred in 102.477200 secs (14997014 bytes/sec)
エラーなしでこれが出れば成功。
Step 5: チェックサムで検証する
念のためダウンロードしたISOが壊れていないか確認する。
shasum -a 256 ~/Downloads/archlinux-2026.04.01-x86_64.iso
ミラーの公式チェックサムを取得して照合:
curl https://(使用したミラー)/archlinux/iso/latest/sha256sums.txt
2つの値が1文字も違わず一致していればOK。
Step 6: 取り出す
diskutil eject /dev/disk4
おまけ:USBを元に戻したい場合
インストール後に普通のストレージとして使いたければ再フォーマットできる。
diskutil eraseDisk FAT32 MYUSB /dev/disk4
ISOが書き込まれていても何度でも上書き・初期化できる。
T480が届いたらやること
インストール前に確認しておくこと:
- BIOS/UEFIでSecure Bootを無効化する
- 起動順序をUSBファーストに変更する
- Windows側でBitLockerが有効か確認(有効なら回復キーを必ず控えておく)
- Windowsのディスク管理でパーティションを縮小してArch用の空き領域を作る
- Windows Updateを先に終わらせておく
届いたら続きを書きます。
まとめ
| ステップ | コマンド |
|---|---|
| USBの確認 | diskutil list |
| アンマウント | diskutil unmountDisk /dev/diskN |
| 書き込み | sudo dd if=archlinux.iso of=/dev/rdiskN bs=1m status=progress |
| チェックサム確認 | shasum -a 256 archlinux.iso |
| 取り出し | diskutil eject /dev/diskN |
追加ソフト不要、macOS標準コマンドだけで完結した。ハッピーでごわす。